121人が本棚に入れています
本棚に追加
そうだな…
確か俺が男装を進んでしていなかった頃…
――――――――――――
―――――――
――――
…
「ファリナ!
4番テーブルにカルパッチョとワインを頼む!」
「ファリナちゃん…!
このパスタ…、1番テーブルにお願い!」
「はーい♪」
大きいわけではないが温かく、元気な従業員の働くレストラン「ll sole(太陽)」が大好きだった
私は皆に"看板娘"なんて呼ばれてたけど私なんかより可愛いコックだっていた
お客様は皆いい人だから皆のためにも笑顔を大事にしている
「1番テーブルのお客様、本日のパスタでございます♪」
「来た来た~♪
ファリーナちゃん今日も綺麗だねー、店が終わったらデートしない?」
まただ
何度も何度も言われた
「んー…
今日もちょっと無理かな?」
「残念ー…
わかったよ…
また今度ねー♪」
「はーい♪」
笑顔をお客様に向けて次のテーブルに行く
「4番テーブルのお客様、カルパッチョとワインでございます♪」
「ししっ♪うまそー」
「ゔぉい!!さっさと食って行くぞ!」
初めてのお客様だな…
と思いつつ一礼した瞬間7番テーブルのお客様に呼ばれた
「おい、今日の仕事だ
今夜中に××の店の店長だ」
「…はい、承知しました」
私は仕事を2つしている
1つはここのウェイトレス
もう1つは――…
その夜、言われた店の店長の家に侵入した
「……droga(薬物)か
んー…香り的に覚せい剤…」
見つけたからには仕方がないか…
と思っていたらターゲットが侵入した部屋に入ってきた
「だ、誰だお前は!
か…返せ!それは俺の…うぐっ…ぁあっ!」
「……ったく~…
ダメじゃん乱用はさー」
ターゲットの口に俺が作った通常の10倍の濃さの覚せい剤を放り込みターゲットを殺した
俺は持っている袋を破き、死体にかける"薬物のせいで死んだ"ように見せるためだ
…この通り、俺の夜の仕事は殺し屋
特に、こいつみたいな犯罪者がターゲットだがな
普段の自分がバレてはいけないため、男装している
…せっかくこんな屋敷に入ったんだ、少しだけ探検しよう
こんなことを考えたせいで、俺はあいつらに出会ってしまった―――…
「ここのキッチンスゲー…
設備も…道具も…一級品だ…」
冷蔵庫の中身も整って食材も揃ってる
「いっちょやっか!」
数分後――
「よし…できた!」
俺特製のミモザサラダとボンゴレパスタ、そしてザッハトルテ!
.
最初のコメントを投稿しよう!