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仕事が終わり、皆にカンフーできるんだと質問攻めに会い
今に至る
今日は昨夜の報酬を貰いに酒場(バー)に行く
酒場にいてもおかしくないよう、少しだけフォーマルな服を来て歩いていると誰かにつけられているようだ
まぁいい、酒場に行くだけだ
酒場に入ると中にいたやつらが一斉に視線を向けてくる
厳つい人や苦労人の間をすり抜け、昨日の依頼をした奴に近付く
「時間通りだな」
「そうね」
どうやら時間を大切にするやつらしい
「死因は薬物乱用だとよ」
「そうしましたから」
相手は驚いているようだ
「姿を見たらすぐ殺すんじゃ…」
また私の悪い噂か…
「いえ?
依頼したのは密輸、薬物などの危険人物がいるからでしょ?
なら…
確かめないと、この目で」
ニッコリ笑って見せると驚いて固まった
「それなのにそんなに早いのか…?」
「ええ、運がいいことに」
「そうか…これが報酬だ」
本当は私の鼻のお陰だけどね…
依頼人はスーツケースいっぱいの札束を見せたので
そのうちの二つの札束だけをもらった
「なんでだ、なんでそれだけ…!」
「報酬と依頼の重さがこれで平等なの、あなた…損するよ」
そう言い残して店を出た
家に向かう道中でもずっとつけられている
私は人の少ない通りに入った
「誰、さっさと出てきなさい」
「しししっ♪バレたか」
「バレましたー」
昨夜の二人組だ
惚けるか
「あら?今日のお客さん?」
「ししっ…お前昨日の夜、向こうの屋敷にいただろ?」
「それにしても美人ですねー(棒)」
バレたか
てかカエルくん(仮)!
「バレてたの
じゃあ解ってると思うけどお願い、秘密にして?」
「ししっ…だぁめ~」
「堕王子先輩ー」
なにこいつら…
「じゃあ殺すしかないか」
「王子強いよ?」
「ミーは先輩が死んでくれればいいので見てます」
カエルくん(仮)…
「さて…」
「ししっ♪髪結ぶだけで見た目が案外変わるもんだな」
「殺し屋さん頑張れー」
とりあえず動きやすいようズボンを履く
それにしてもカエルくん(仮)どんなやつなんだよお前は…
「行くぜ」
「ししっ♪」
お互いに遠距離型の攻撃か
「ってなんだよこのオリジナルナイフ!
デザインおかしいし!」
「うっせ!」
ヒュンヒュンと針とナイフが飛び交う
「っ!」
「ししっ♪」
ナイフはかわしたはず…
まさか…!
俺は床に落ちたナイフを拾った
「ふーん…
ワイヤーね…?」
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