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「ただいまですー」
「お邪魔しまーす…」
マジで嫌だ帰りたい
「お帰りなさぁい♪
あらん?お客様ん?」
「ちょっと違いますー
堕王子先輩に戦いを挑まれて匣無しで勝って今先輩を運んでもらったとこですー」
「そんな感じっす」
すげー髪型のオカマだな
「あららん…
ベルちゃんがねぇ…」
「とりあえず先輩の部屋はこっちですー」
「へいへい…」
金髪を背負い直してフランについていく
「あの子…女の子だわ…
ベルちゃんが負けたなんて…」
――――――――――――
「部屋汚っ!」
「うえー…
いつ来ても気分が悪くなりますー…」
こんなとこで寝てんのかよこいつ
「…とにかく道(足の踏み場)を作らないと」
「ですねー」
んー仕方ない
道作るためにもこいつが邪魔だ
こいつの出番か
「さて…」
「あ、雲のリング…?」
一応解るのか
「ああ、俺の匣にこいつを背負ってもらっておくからな」
「ふーん…?」
久々に出すな…
絶対すりよってくるが今は我慢させよう…
「出てこい雲ムササビ!」
「キューキュー♪」
「…ムササビって何ですっけ?」
え、目の前にいるじゃん
「こいつ…の20分の1の大きさの生き物」
「キュッ!」
「でか過ぎてびっくりしましたー」
まぁ炎を多めに入れたからな…
巨大化するぞこいつは
「こいつを頼むぞ」
「キュー!」
「ほへー」
「ぼーっとしてねぇで道を作るの手伝え!」
フランを何度か叱りながらも道を作り、金髪をベッドに運んだ
そして部屋から出て廊下を歩く
「ふう…」
「疲れましたー」
てめ、ほとんど何もしてねぇだろ…
「まぁとりあえずこいつも運んだし、
帰る」
「えー食事くらい一緒に食べましょうよー」
てめぇ…!
「俺はXANXUSに会わないためにさっさと帰りたいっつってんだよ!
分かれよ馬鹿野郎!」
フランの胸元を掴み叫んだ
「え、」
フランの顔が硬直し、俺の後ろを指差す
「………ファリーナ、か…?」
「……!
XANXUS…」
見つかりたくなかった…
「ミーは退散しますー」
フラン…
近いうちに殺す…
「……ファリーナ…」
「やめろ…!
俺の名を呼ぶな…」
XANXUSは俺の髪をほどき、私を見つめた
「!」
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