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「ニーナ、良いかい?わしはふざけてなんかいない、これは先代の先代、もうずっと前の先代の時から決まっているのじゃ」
私は言葉に詰まりました
この爺はそんな下手な嘘をついてまでさっきの台詞を言わせたいようなのです
私は戦争に行って死んでしまえば良い、鎧の隙間がなんかを切られて出血多量で死んでこいと思いました
そして爺に言ってやったのです
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ!問題ない!」
すると、爺のいや、先代の言葉に反応して鎧が煌めき、身体を包み、爺が居たはずの場所には全身を煌めく黄金の鎧に包み、兜から鎧と同じ色の瞳をした青年が居ました。
写真で見た先代の若い時の姿
驚く私を抱きしめ、私に背を向け言いました。
「行ってくる、次の継承者はお前だよニーナ」
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