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時はWW1。この時代ドイツは、ローマ帝国の子孫と戦う為、これから戦場へ向かおうとしていた。パレードの行進中、歓声に掻き消されながらも自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
?『ドイツー!ドイツー!』
そちらの方を見ると、列の合間をぬって、こちらに走って来る一人の女の子がいた。大柄なドイツ人達との間に挟まれながらも、何とか辿り着いた時には、転んでしまい髪型も服装も乱れた。
ドイツ『ベル!?』
ベルと呼ばれた女の子は、背中まである金色のストレートヘアの持ち主で、白いレースが付いたブルーのドレスを身に纏っていた。しかし、転んで泥まみれになり、それは小汚くなっている。
ドイツは列を飛び出し、ベルに駆け寄って立ち上がらせてあげた。
ドイツ『大丈夫か?』
ベル『うん、ありがとう。へへっ、走って来たから転んじゃった』
泥まみれであっても、礼を言うベルの笑顔は輝いているように見えた。ドイツはベルと同じ目線になるように腰を低くした。
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