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L・G事件から二ヶ月程が経ったある日 ベルカ自治領にある聖王教会の中にある式場の新郎控え室
「…………うぅ…緊張するよぉ」
そこに純白のタキシードに身を包みサファイアのような蒼く、長い髪に可愛らしい顔立ちをした一見女性に見える男性(俗に言う男の娘)東野麻紗人が一人緊張していた…そう今日は彼(?)の結婚式なのだ
コンコンッ
「ひゃいっ!?」(麻紗人)
麻紗人入って大丈夫か?
「ど、どうぞ…」(麻紗人)
ガチャッ…
「やぁ麻紗人…うん随分とさまになってるよ」
「全く随分と緊張しているようだな」
入ってきたのは麻紗人の義理の父親である高町士郎と麻紗人の新婦の義理の兄であるクロノ・ハラオウンだった
「だって…人生初の結婚式なんだよ?緊張しない方がおかしいよ」(麻紗人)
「「まぁ確かに僕も桃子(エイミィ)との結婚式当日は緊張したからその気持ちは分からなくもないさ」」(士郎&クロノ)
「それにしても…まさか恭也に続いて麻紗人も婚約とはね父さんは嬉しいよ」(士郎)
「ありがと父さん」(麻紗人)
とそこに更なる来客が
「やぁ失礼するよ」
「失礼するぞ」
やって来たのはタキシードを身に纏ったスカリエッティとレジアスだった…因みに余談だがスカリエッティは事件後ウーノ、ドゥーエ、クアットロとミッドに小さな病院を開いた(トーレはシグナムと同じ部署に行った)
「レジアスさん、ジェイルさん始めまして東野麻紗人の義理の父の高町士郎です」(士郎)
「これはご丁寧に…儂は麻紗人の直接の上司に当たるレジアス・ゲイズだ」(レジアス)
「私はジェイル・スカリエッティ…麻紗人君には色々助けられたよ」(ジェイル)
「そうでしたか…いやぁ私はこっちの事はからっきし駄目でしてね」(士郎)
といつの間にか三人が話に入り込んでしまったので麻紗人はクロノに話を振る
「そういえば朱音やなのは達はどうしたの?」(麻紗人)
「あぁなのは達ならフェイトの方にいるんじゃないか?朱音はユーノや和也と受付をしていたしな…あぁそうだ麻紗人、君に一つ言っておくことがあった」(クロノ)
「何?」(麻紗人)
「…………フェイトの事頼んだぞ」(クロノ)
「…………勿論だよ」(麻紗人)
コツンッと握り拳を軽くぶつける
「フッ…ならいいさ」(クロノ)
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