ひとり

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携帯にメールがあるのを確認する。 相手は五十嵐くんだった。 珍しい人物に、少しだけ心が動いた。 いつもなら放置するメールも、興味に惹かれ読んでしまう。 『藤村さとこって知ってる? なんかすごいムカついたんだけどー!?(#゚Д゚)』 あの子、本当に五十嵐くんの所にいったんだ。 その行動力に感心してしまう。 知ってるとだけ返信したら、なぜか明日会わないかとメールが返ってきた。 明日は休日だし、なにも予定がなかったから久しぶりに五十嵐くんと会うことにする。 そう言えば、五十嵐くんとも随分会ってない。 五十嵐くんって、ショウゴの友達だよね。 あれ。なにがきっかけで友達になったんだっけ? 思い出そうとした瞬間、テレビの砂嵐みたい。 ザーッと耳鳴りがした。 そして嫌な胸の痛みがチクリ。 だから。 これは思い出しちゃいけないっていう警告だ。
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