5人が本棚に入れています
本棚に追加
ジリリリリ…
「うるさ……」
朝、目を開けるとまずダンボールの山が見える。
昨日、親父の仕事の都合でオーストラリアから日本に帰ってきたのだ。
今日から新しい高校だ。
身支度をして、飯を食って薄くメイクをしたら髪の毛を後ろで高くポニーテールにする。
「…うし。準備完了!」
『只今の時間。8時00分』
テレビから流れる間抜けな声で家を出る
家から徒歩20分、学校に着いた。
「……風雅学園、デカイな」
とりあえず、デカイ校門を通って中に入る。
「理事長室…理事…ぶっ!」
理事長室を探しているとデカイものにあたってしまった
「あ……ゴメン」
目の前には背の高い男が1人立っていた。
「あ?あぁ、うん。大丈夫じゃねーよ。鼻超いてぇ」
わざとらしく大袈裟に言ってみると男は「え。マジで?えー保健室……」とオロオロしていた。
「…いや、マジに受けんな。ってか、理事長室ってどこ?」
「え?え。あ、あぁ……あと、ここの廊下をビャーと進んで…右にシャーと進むと理事長室」
………は??
「……いや、ゴメン。もう1回言って」
「…え。だからビャーと進んで右にシャーって行けば「もういい」
.
最初のコメントを投稿しよう!