転校こんぷれっくす。

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なんだコイツは……… 時間のムダ。 他のヤツに聞くか…… 「じゃ…」 軽く頭を下げて行こうとするが… 「…あ、行くの?」 腕を掴まれた。 「行くに決まってんだろ馬鹿が」 頭さげたら『さよなら』っつー意味だろ。フツーに考えて。 「あ、名前は?」 「……」 「名前……」 「……」 「な、ま……ぇ」 「先に名乗れ馬」 「馬!?」 「『馬鹿』って『馬』はいってるからな。 あ、それとも『鹿』がよかったか?」 1人でブツブツ言ってると、 「あ、あぁゴメン。俺の名前は黒崎冬馬。宜しく」 「…私は一ノ瀬絢音だ。……ってか離せ」 冬馬は「忘れてた」とか言って手を離した。 「死ね」 「え!?」 うぜぇ…と溜め息をはきながら再び理事長室を探し始めた。 .
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