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はぁ、考えんのめんどい。
転校の事といい、冬馬の事といい、てるてる(理事長)の事といい………
早く帰りてぇ…………
いっその事、帰っちまうか!
「よし!帰ろ――「入んないの?」
帰ろうと決断したら、センコーと思われる人が後ろから話しかけてきた
「いや、入るよ?」
「じゃ、入れよ」
「…!?いや、ちょ…まてー!」
グイグイと体を押されて、強制的に教室に入れられた
教室に入ると、騒がしかったクラスは、さらに騒がしくなった
「……女がいる」
「超絶美人じゃね?」
「綺麗じゃん」
「マジかよ……」
うるせぇなぁ。
コイツら後でどうやって殺ろうか……
色々殺人計画を考えていると、センコーが「自己紹介しろ」と言ってきた。
しばらくの沈黙の後、センコーが「早くしろ」とでも言いたげな目でこっちを見てきた
私は嫌々だったが、口を開いた
「…一ノ瀬絢音。女だからってなめてっと痛い目あうから」
と、ドスのきいた声で言う。
なめられないように保険かけとかなきゃな
「お前の席は、あそこ」
センコーが指差す先、
そこは…………
窓側の一番後ろ
「うしッ!寝れる」
適当に鞄を机の横に掛けて、寝る体勢にはいった
「……ねぇ」
隣から髪の毛を軽く引っ張られた
「………」
返事をすると面倒そうだったから無視しといた………が
「……ねぇ、てば!」
ブチッ――――
嫌な音とともに、頭に痛みが襲う
「………!いってぇーな!オイてめぇ、髪の毛抜いたろクソヤロ!」
机をちゃぶ台がえしみたいにひっくり返して、相手の胸ぐらを掴んだ。
が、すぐに離した
相手のケラケラ笑っている顔が千尋に似ていたから――――――
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