真実こんぷれっくす。

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ガラッ―――――― 「セーフ……「じゃないわ!反省文をかいとけっ」 教室に転がり込むように入ると約3分遅刻だったため、センコーに公開説教された。 センコーから渡された原稿用紙は軽く20枚はある。 授業中に書いたため、すぐ終った。 「ふぁ……疲れた。肩いてぇ」 しかも、およそ10分で書き終えた自分に恐怖すら覚える。 「見せてよ」 一人で優越感に浸っていると、隣から聞き慣れた声がした。 チッと舌打ちをして無視すると、またしても髪を引っ張られた。 本日二回目。 私の短所。教えます。 キレやすい事 「きーむーらーくぅん。あのさぁ……」 わざと甘ったるい声をだしながら振り返ると、「なぁに?」と、返事がかえってきた。 「お願い事……聞いてくれる?」 自分でもキモいと思う言い方をわざと使って相手に近づく。 「うん?」 .
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