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「大丈夫だ。殺しはしない。」
そうは言うが恐いものは恐い。
「誰?誰ですか?俺に何の…」
何の用件だ、と良いかけたとき。
「我は貴様の母を知る者だ。貴様の母は死神界の頂点に立つ者だ。」
何言ってんだ。コイツ。
「母さん?知るか…俺は…捨てられたんだ。今更…」
(今更、何なんだよ…)
「今、貴様の母とその婚約者の父が戦争を起こしている。その婚約者の父が貴様を人質にする可能性がある。貴様を守りたいが、そこまで兵を回せん。だから、貴様は貴様の手で自分を守れ。」
「………………。」
言葉が出なかった。
力を振り絞り一言。
「戦えってことか…?」
仮面は
「そうだ。死神と人の間の貴様ならできる。」
そう言って黒い、漆黒の板を目の前に差し出した。
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