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「へぇ、そうなんだ。おーい、二人ともこいよ。」
私に話しかけてきた男が、連れであろう二人を呼ぶ。
「まずは自己紹介だな。俺は伊織 彰輔。車はS2000だよ。」
「うちは中萩 夢乃。車はアルトワークス。よろしくね。」
「最後は俺か。鷹津 丈だ。車はあの白いランエボだ。よろしく。」
何となく目線を向けてみると、私は衝撃を受けた。
鷹津さんのランエボは私が窓からいつも見ていたランエボそのものだったから。
「わ、私は舩坂 明日香です。車はIS Fです。よろしくお願いします。」
私は三人にペコリとお辞儀をした。
よろしくね、と返事が返ってくるなか、私は一つお願いをしてみた。
「あの、突然ですいませんが、鷹津さん、私とバトルしてくれませんか?」
「別にいいぞ?けど俺でいいのか?」
「??大丈夫ですよ。」
鷹津さんはそれを聞くと、ランエボの元へと歩いて行った。
「鷹津とバトルするんだ。車のスペックは充分上だけど、気をつけてね。あと、うちの事は夢乃でいいからね。」
「ありがとう、中……夢乃さん。」
さん付けしんくてもいいよーという声を聞きながら私は愛車に乗り込んだ。
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