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私のIS Fを鷹津さんのランエボに横付けする。
そして二台の間に夢乃さんが立つ。
「カウントいくよー!……
3!……2!……1!……GO!」
腕が振り下ろされた瞬間、二台は一気に加速していった。
先を走るのは、白いランエボ。
そしてすぐ後ろに蒼いIS Fが走る。
すぐに最初のコーナーが迫る。
ランエボはグリップでコーナーを抜けるが……
「えいっ!」
そんなかわいらしい声を上げながら、ブレーキペダルを踏み込み、すぐさまステアリングを切り込む。
するとIS Fはスキール音と白煙を上げながらドリフトでコーナーを駆け抜ける。
その次のコーナーもランエボはグリップ、IS Fはドリフトで抜けるが、不思議とIS Fが離れることはなかった。
「へえ……ただ単に車に頼りきってるわけじゃないか……こっちも本気を出すか。」
そういうとダッシュボード上にある端末のつまみを少し回した。
刹那、ランエボのマフラーから巨大な炎が吐き出され、IS Fとの差が広がった。
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