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そしてゲームも後半戦へと進み、老後へと向かう。富士山がゴールだが、年寄りにはキツイのではなかろうか？
夫婦円満の未夏チームは子供はいないものの、頻繁に愛を再確認し合うマスに止まり、その度に萌芽が煽り未夏がプルプルと身体を震わせていた。バイブレーション未夏可愛い。商品化したら売れるのではなかろうか？
終は宇宙飛行を終え、定年退職後別荘を買って養子をもらうというそれはそれで幸せそうな人生を歩んでいた。
詩歌はその養子に「そこはあたしの席そこはあたしの席………」と連呼しており、それはもう怖かった。萌芽にマジの心配されたレベルである。
一方俺たち夫婦は家が燃え、詩歌が職を失いニートへ、さらに子供マスにことごとく止まりなんと8人目に達していた。
「絶倫夫婦」
「うるさいぞ終！俺たちはこんな環境でも大切に育ててるんだ！」
「そうだよ！愛があればお金や家なんか関係ないんだもんね！だよね京介！」
「しーかぜっこう」
「ああああああごめんなさい！！違う！ゲームの話！ゲームの話だからね未夏！？」
本日10度目の土下座だ。
次は俺の番。ルーレットを回す。強制ストップマスで決算エリアへと止まった。
「！！、なん………だと………！！？」
「？、どうしたの京介？」
終が不思議そうに尋ねてきた。
「子どもが1人……2万円だと！？お金に………なるなんて………」
薄々感じていたが、やはりこのゲームは闇が深い。子どもを売って金にするのか。非人道的だ。なんてことだ！
「いやこれただ子どもが成長して稼いでくれたお金をくれたみたいな解釈なんじゃないですか？」
マジレスガールの萌芽にそうだねとしか言えなかったコミュ症の俺だった。
それから無事みんなゴールして、結果発表となった。
1着はなんと未夏。最後の最後に月の石を拾い、大金をゲットしたのだ。終の「いや俺も月行ったからたくさん持ってるよ」という言葉は無視した。
2着は終。老後に病気になりまくった辺りがリアルすぎて怖かった。
3着がなんと詩歌。月の石を拾って宝くじで1発逆転を果たした。
そして4着もまさかの俺こと京介。月の石を拾ってなんとかなった。月の石落ちすぎじゃないですかね？
最後に最下位は萌芽。彼女の老後の転落はもう悲惨だった。
なんと老後に浮気で離婚。多額の慰謝料を払い、さらにそれが原因でトチ狂ったのか島を購入していた。
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