はっぴー ばーすでぃ!

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「おっじさ~ん!!!」 大きな声が店奥から響いてきた。お父様はその声を聞いてフフフと笑う。 「そう言えばここのお店。未夏と同じ学校の生徒がいるよ。京介くん………は同じ学校なのかい?」 「はい。クラスは違いますけど同じ学年でもあります」 お父様は頷くと立ち上がり、レジの方へ向かって行った。 「おじさんまた休憩室に籠ってたんですか?相変わらず防犯面が薄いですよ、アル◯ック雇えるほどのお金無いんですからちゃんと防犯してくださいよ」 「相変わらず口が達者だねぇ萌芽ちゃんは」 萌芽ちゃんは…… 萌芽ちゃんは… ………萌芽? 「えっ!?萌芽ここにいるの!?」 俺も急いでレジへと向かうとそこにはやっぱり萌芽がいた。ジャージにメガネって完全にオフのスタイルじゃないですか。 目を大きく見開いた萌芽は俺を指差す。 「な、何でアイキョウがいるんですかああああああああ!!」 「あのねぇ萌芽ちゃん。さっきから少しうるさいから静かにして欲しいな。他のお客さんもいるんだから」 「もっともだよ」 「何がもっともですか。僕のプライベート姿を見るだけに飽き足らず、僕のプライベートスポットにまで姿を見せるとは。さてはストーカーですか?」 「な訳あるか!てゆうか何で萌芽ここにいるの」 「何でって僕はここの常連ですよ。ツケした回数など数知れず………」 「13回だよ。踏み倒せると思ったら大間違いだからね」 「だ、大丈夫ですよぉ……はらいますよきっと」 目を合わせないその素振り払う気ないよね? 「と、ところでどうしてアイキョウがいるんです?まさかアイキョウもここの常連?」 「いや初めて来た」 「京介くんは僕の大切なお客さ。それより聞いてくれ萌芽ちゃん。今日ね、僕の大切な娘が来てくれたんだ」 「………は?」 萌芽はものっすごくアホを見るような目でお父様を見つめた。そして愛想なく渇いた笑い声を上げる。 「今日は外涼しい方なんですけど……まさか暑さで頭いかれましたか?」 「いやいや本当さ。未夏、来てごらん」 「………ほぇ?」 アホッぽい萌芽の声のあと、奥からひょっこり顔だけ未夏は俺たちを覗いた。 「は?え………いや、まさかそんな…………ほええええええええええええええええええ!!!!?…ゲホッゲホッ!」 変な声出すからむせたらしい。
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