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まだ同じ中学同士で数ヶ所に集まっているバラバラの教室に悲痛な男の悲鳴があがる。
そうです、俺です。ありがとうございました。
「……じゃなくておままままままままままま!!?」
横で爆笑している終の胸ぐらを掴んだ。
手から血がドピュドピュwwwwwうぇうぇうぇwww地味に痛いのがまた痛い。
「お?その手は何だ?その憎しみのオーラ…………君はまさか破天王カリスファー・シュガインの申し子……?」
「中2病患者は中学校に戻りやがれ」
終は胸ぐらを掴まれてるのに笑い出す。マゾなんですね?分かります。
「君面白いね。名前は何て言うの?」
「相瀬京介」
「そっか………じゃあ京介、さっきはごめん。もう一度握手しようよ」
手を胸ぐらから放すと終はまた手を差し出してきた。
でも信用普通は出来ないよね?つまり握手を渋った。
「………………実は俺、引っ越してこの高校に来たから知り合いが1人もいないんだよね……」
突然終は天井を見上げ悲しそうな口調で語り始めた。
……………え?何この雰囲気?シリアス?
「1人だと思ったけど京介がここまで絡んでくれて嬉しかったよ。でもあんなことしたんだ…………仲良くなんて無理だよね………ごめん」
「そんなことない!」
終の下げようとした手を止め、無理矢理握手した。
きっとこいつは感情表現が苦手なんだ………。さっきのことは目をつぶろ………
今度は電気が体を駆け巡った。
殺す。
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