えんとらんす せれもにー!

6/11
前へ
/182ページ
次へ
「ねぇ京介、今から賭け事しない?」 「…………なに急に?」 今の終の顔は明らかに悪さを企んでいる顔だ。嫌な予感しかしない。 「あそこにいるムスカは何を見てるのかを賭けよう」 「そんなの普通に雲の流れでも見てるんじゃないか?」 すると終は呆れたようにため息を吐き甘いね、と呟いた。イラッときた。 「俺はきっとラピュタを探してるんだと思うよ」 「なに?バカなの?死ぬの?」 どうやら終の頭の中は春仕様なようだ。 いくらムスカでもこのムスカがラピュタ探してるなんて………………プッ、無い無い。 「じゃあこうしよう。もしラピュタを探してたら俺の勝ち。逆にそれ意外なら京介の勝ちだ」 「ふっ、いいだろう。賭けの対象は?」 「そんなに張り切る勝負じゃないから缶ジュースなんてどう?」 終の提案に乗り、勝負することになった。ジュースは頂いたな………。 俺と終はムスカに近づいて真相を聞き出すことにした。 「………あの雲の中にラピュタが……………」 (;゚Д゚)…………フェ?? 俺たちが何か聞き出す前に、今何か凄いワードが聞こえたような………。 「さ、なっちゃんでも貰おうか」 ムスカよ……………君は電波なんだね? それとも終と口裏合わせてたの? どちらにせよ、ムスカと今後関わりたくないと激しく思った。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3314人が本棚に入れています
本棚に追加