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「ねぇ京介、今から賭け事しない?」
「…………なに急に?」
今の終の顔は明らかに悪さを企んでいる顔だ。嫌な予感しかしない。
「あそこにいるムスカは何を見てるのかを賭けよう」
「そんなの普通に雲の流れでも見てるんじゃないか?」
すると終は呆れたようにため息を吐き甘いね、と呟いた。イラッときた。
「俺はきっとラピュタを探してるんだと思うよ」
「なに?バカなの?死ぬの?」
どうやら終の頭の中は春仕様なようだ。
いくらムスカでもこのムスカがラピュタ探してるなんて………………プッ、無い無い。
「じゃあこうしよう。もしラピュタを探してたら俺の勝ち。逆にそれ意外なら京介の勝ちだ」
「ふっ、いいだろう。賭けの対象は?」
「そんなに張り切る勝負じゃないから缶ジュースなんてどう?」
終の提案に乗り、勝負することになった。ジュースは頂いたな………。
俺と終はムスカに近づいて真相を聞き出すことにした。
「………あの雲の中にラピュタが……………」
(;゚Д゚)…………フェ??
俺たちが何か聞き出す前に、今何か凄いワードが聞こえたような………。
「さ、なっちゃんでも貰おうか」
ムスカよ……………君は電波なんだね?
それとも終と口裏合わせてたの?
どちらにせよ、ムスカと今後関わりたくないと激しく思った。
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