あたしと兄貴の仲がいいわけがない

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そのまま家からさっさと離れた 別に触られるのが嫌だったわけじゃない ただ、気に入らなかったのだ 自分でもどうしてこう思うのかは分からない 仲がいいとか悪いとかそういうのではなく、もっと根本的な何かが…… 「……チッ」 そこまで考えて、なんだか馬鹿らしくなってきた そんな事今はカンケーないっつーの そこでふと思いだした さっきの衝突で何か拾っていない物がなかったか?って あわててバッグの中身を確認する 「……あれ?」 ない、ないっ、ないっ!! 出かける前にはあっだあれ゙が無くなっている 確かに入れていたはずなのに…… ま、まさか……やっぱり…… …玄関に忘れた!? ヤバい!!もし家の誰かにばれたりしたら…… 一抹の不安を覚えたが、今家に戻れる筈も無い どうか、見つかりませんように…… そう願いながら、道を歩いていた
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