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開けた瞬間にそこに居た全員の視線が集まった。
「よぉ!」
右手を上げて言ってみた
「だれ?」
「忘れるなよ!」
思わず肩を落とした
「あー新藤か!それにしても老けたなぁおいそれにハゲたか?(笑)」
新藤「そうだよ新藤だよ…それとてっぺんハゲの伊藤には言われたくないな(笑)」
伊藤「うるせっ(笑)よしこれで3年A組38人全員そろったか(笑)」
そんな伊藤の声でまた全員が騒ぎ始めた
新藤「懐かしいなぁ」
伊藤「あぁ、あの時に戻りたいなぁ(笑)そういやぁ、あそこで騒いでるばばぁ誰かわかるか?」
酒で真っ赤になった伊藤がニヤニヤしながら指をさしている
新藤「ばばぁってひどくないか?(笑)相変わらず口が悪いなお前は…」
指をさされた方向を見てみるとビールグラスを片手に隣の人の頭をがっしりホールドしながら騒いでいる女が居た。ホールドされているのは櫻井か(笑)
新藤「誰あれ?…」
伊藤「聞いて驚くな?(笑)お前が片想いしてたひなたちゃんだよ(笑)」
聞いた瞬間我の耳を疑ったあんなに学生時代おしとやかで白いワンピースが似合いそうなひなたちゃんが…!?
思わずビールを吹き出してしまった
新藤「ッく!ゴホッ!嘘だろ!?」
伊藤「お前のその反応は正しいぜ(笑)時間って恐ろしいよな!あんなにまで変わってしまうのだから」
笑いながら伊藤はビールを飲み干した
そして飲みきったグラスを見るといきなり顔が寂しくなった
新藤「どうした?」
伊藤「いや時間が経っても一人だけ絶対にかわらねー奴が居るなって思ってな」
新藤「……あいつか」
今まで酔いが醒めた
ふと上を見上げ目を閉じると周りで騒いでいる奴らの声が聞こえなくなっていたそしてどこからか懐かしい声がする
???「おう!元気か?」
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