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「節分?」
レオンは不思議そうに首を傾げた。
節分を知っているかと尋ねたあずまは、頷いて言う。
「ああ、今日は節分っていって、鬼に豆投げて退治したりする日なんだ。」
「すごい、豆で鬼倒せるの!?」
興奮気味のレオンにセレが苦笑する。
「豆は魔を滅すると書いて『魔滅』に通じるんです。鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うんですよ。」
「へえ!その鬼は、どこにいるの?」
「えーっと・・。実は、もう家の中にいるみたいですよ。探してきてくれますかレオン君。」
きらきらとしたレオンの瞳に見つめられ「誰が鬼をやりましょうか」等と言いかけていたセレは慌てて言葉をかえた。
レオンはセレの言葉に大きく頷いて席を立った。
「もういるの!?大変!はやくやっつけなきゃ、探してくる!」
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