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室をでていったレオンを見送ってあずまが息をつく。
「で、誰が鬼をやる?」
鬼の仮面で隠せばこの中の誰かがやってもレオンに気付かれないだろうと思考して皆を見回す。
「はい!俺、俺鬼やる!」
元気よく挙手したムサシに、あずまは苦笑いした。
「言うと思った・・。皆、ムサシでいいか?」
全員が頷くのを確認して、ムサシに持ってきていた鬼の仮面を渡す。
「レオンが戻ってきたら早速やるか。ムサシ、声でレオンに気付かれるから喋るなよ。」
鬼を本物の悪い鬼だと思って倒そうとやる気をだしているレオンに事実を伝えるのも忍びなく、ムサシに釘を刺す。
「おう、任せておけっ!」
胸を張るムサシに、あずまは頷いて扉を見た。
「そろそろ戻ってくるだろ。」
耳をすませばパタパタと足音が聞こえてくる。
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