煉-レン-

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煉-レン-

少年は見上げる。 なんの変哲もない、なにもない殺風景の丘にくすの木が一本。 時刻は午後9時である。 空気が澄んでいるのか、星が視界いっぱいに広がる。 「よしっ...!」 少年は立ち上がる。 前へ進む。 これから少年に待ち受ける運命を、もろともしないように。 少年は、歩き出す。
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