第1章「恐怖」

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私には、生まれつき障害を持っている。 走ることが出来ない。 そして命に関わる病気。 病名は、母が教えてくれない。 私は何年、入院しているんだろう。 何回目だろう。 窓から私ぐらいの子達が 楽しそうに遊んでいる姿をみるのは…。 「今日は…、ドッチボールか…。」 そう私は言い、フフッ…っと笑った。 今いるところは、 病院。 病院の目の前に 公園がある。 決して広くはないが よくそこで楽しそうに遊ぶ子達を見る。 男の子2人 女の子3人…。 いつもこの公園で遊んでいる所を見かける。 「いいなぁ…。」 私は顔を歪ませて言った。 「ガラガラ…。」 そう思っているとドアの開く音がした。
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