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「…明日、新しい患者がこの病室に入院してくるの。」
私はびっくりして、何がなんだかわからなかった。
すると看護師はまた話し出した。
「一人の方が気楽なのにね。」
そう言うと、看護師の顔がニヤッと笑っているように見えた。
その時私は、背筋がゾッとした。
何を言ってるんだろう。
「…。」
私が黙っていると看護師は、静かにベッドから立ち上がり
病室を後にした。
私は看護師が出ていったのを確認して、ため息をついた。
「私にとっては嬉しいのに…。」
これまで私の見方だった、看護師。
なのに今日は、恐怖を感じた。
誕生日も…。
クリスマスも…。
正月も…。
一人な私と一緒に祝っていたのに…。
こんな恐怖を感じたのは、初めてだ。
母は仕事を何個も掛け持ちをしているから、
看護師は母のかわりをしてくれている。
…あれ?
…名前は何だっけ?
確か…。
やま…何だっけ?
…どうでもいいか。
でも、新しい患者は誰だろう。
子供?
大人?
どちらにしろ、
友達になれたらいいな。
そう思い私は、フフッと笑い窓の外を見た。
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