第一章

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学校に通うとき、いつも乗るバス。 それに間に合わなくて、たまたま乗った次のバスに、あなたがいました。 その日から私は、毎日ひとつ遅れたバスの便で、後ろの方の席に座り、あなたを見守ります。 とても目立つ銀髪に、とても綺麗に整った顔。 クラスで注目されないわけがありません。 ……でも、その目立ち方はちょっともったいない。 乱暴な言葉遣いや態度から「不良」と噂され、廊下ですれ違う人すらも怖がらせる。 ……それでもあなたは私の王子様。 あなたに近付くチャンスを、今か今かと待ち望んでいるのです。
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