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私は言葉通り、学校を辞め働き出した。
月日は過ぎ、三咲もバイトを始めて家にお金を入れてくれる様になった。
最初は断ったが、三咲も頑固だ。
私がお金を受け取るまで折れなかった。
受け取ったお金は、内緒で三咲名義で定期預金していたが。
勇は勇で、中学を出たら働くと言い出してちょっと頭痛がした。
三咲は私の隣で爆笑していたけど、私は笑うわけにはいかない。
「勇、気持は嬉しい。けど、私はお前に高校に行って欲しい。パパもママも、きっとそう思ってる」
多少卑怯かと思う言葉を使い、勇を黙らせた。
勇はちゃんと高校へ行ってくれた。
バイトを始めて、家にお金を入れ始めた。
これも勇名義で定期預金。
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