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三咲が嫁いでから一年、既に社会人になっていた勇から話があると言われた。
「秋姉…。俺、独り暮らししようと思う。いつまでも、秋姉に甘えてもいられないから。自立したいんだ。いいかな…?」
私の妹弟は、何故私に許可を求めるのか…。
「勇の好きにしたらいいよ。私の心配なんてしなくていいから」
素っ気なくならない様に、優しい声で答える。
「秋姉、本当に?」
勇、自分から言い出したんだろ?
なんで疑う。
「うん、本当だ。渡す物があるからちょっと待ってて」
尚も優しく言い、私は勇をリビングに残し自室へ。
三咲にも同じ事をしたな…。
勇名義の通帳と印鑑を持ち、リビングへ。
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