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学校について、下駄箱の前で俺たちは別れた。
それぞれのクラスに向かうためだ。
クラスについたらある男子がからんできた。
「おっす、コウキ。今日は卒業式だってのに遅かったな」
この男はシンジ。おれの親友だ。
なんだかんだいって、もう長いつきあいになる。
「ちょっと寝坊したんだよ。それに遅れてないからいいだろ」
「わかってないなぁ、コウキは。いいか、今日は卒業式なんだぞ」
「それがどうしたんだよ」
「今日で卒業する先輩に、想いを伝えるかわいい後輩だっているかもしれないだろ?」
「いたとしても、お前には来ないだろうよ。それにそうゆうのは普通は式の後にやるもんだろ。おれには関係ないよ」
こいつはそんなことのために、朝早くに来ていたのか。
「なんだよコウキ、冷たいな~。そうか、自分にはエリカちゃんがいるからだろ‼なぁ、そうなんだろ⁉」
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