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卒業式は無事終了した。
女子のなかには、泣いてるのもかなりいた。
その後の最後のホームルームでは、俺たちの担任が感動的な言葉で締めくくったため、最高のホームルームになった。
そして、おれはいま校門で待っていた。
もちろん、エリカをだ。
そうして待っているうちにエリカがやってきた。
「ごめん、待った?」
「大丈夫。おれもさっき来たとこだから」
「じゃあ帰ろっか♪」
おれとエリカは家が隣どうしなので、登下校はいつも一緒だ。
近所のスーパー、ちいさいながらも魚がたくさんいる川、春になれば綺麗な花が咲く桜。
思えば、おれとエリカはこの道を何回も通って来た。
雨の日も風の日も、どんな時も隣にはいつもエリカがいた。
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