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つらいときや悲しいときはエリカと一緒に泣いたりもした。
そしていつも、エリカのあの笑顔に元気づけられた。
おれにはいつもエリカがいた。
おれはエリカを本当はどう想ってるんだ?
いい加減正直になれよ、おれ。
長い間お互いに沈黙していた。
エリカも何か考えているんだろうか?
おれがしゃべろうとした、その時──
「「そういえばさ、」」
「「っ‼」」
お互いに全く同じタイミングで話しかけていた。
「コ、コウちゃんから話していいよ」
「エ、エリカからでいいよ」
お互いに焦っているんだろう。
いつものように話せない。
また少し沈黙が続いたと思ったら、エリカから話しかけてきた。
「ねぇコウちゃん。私…」
エリカにしては珍しい躊躇う素振りを見せた後、決意を決めた表情で言った。
「私、コウちゃんのことが好きなの」
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