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<深國 視点>
レインー
フラグっての?
立てられたっぽいよ
副会長
攻略ミッション
クリア~☆
後は面倒だから
関わらないでいようかと
思ったケドさ
予想外に
吉乃可愛いんだよね
ほら、だって
さっきまで楽しそうに
話してたのに
目的地に着くと
悲しそうに
しょぼくれてんだよ?
「此所で
お別れですか…」
『っはは
お別れって、
理事長室着いただけじゃん』
「…もう少し
一緒に居たかったです」
『また~
可愛いこと言うなぁ
だったら教室に
会いにきてよ。待ってるから』
「!良いのですか?」
『断る理由なんかないし
寧ろ大歓迎?
いーこにしてたら
ちゅーのご褒美
あげるから
それまでバイバイ♪』
俺より少し低い位置にある
吉乃の頭を軽く撫でて言うと
吉乃の顔がみるみる
赤くなっていく
「っはい、また」
照れた様に手を振って
去ってく吉乃が
かぁわいーなぁなんて
思っていれば後ろから
ドンって衝撃が
『一瞬通り魔に
刺されたのかと思ったじゃん』
まぁ気付いてたけどねー
人の気配と微量の殺気
後ろに感じてたし
「……………」
誰かと言うと、
俺の犬
アヤちゃ「…みぃ」はい、アヤでーす
『此処で待ってたん?』
「……(コクッ」
『じゃぁ中入るかー』
「みぃ…」
『あん?』←不良じゃないからね
「みぃ…、今の誰?」
『吉乃』
「よしの、何…?」
『ここの副会ちょーしてる人』
「ふぅ、ん…
咬み千切っても
いい奴…?」
『駄目な奴』
「…わかった(ムスッ」
忠犬
のち
狂犬/駄犬
飼い主の俺にも
構ってやらないと
噛み付くしね
『拗ねるなら
お利口に待ってられた分の
ご褒美無くすよー?』
「…ごめん」
素直に謝るアヤは
ホント賢いねー
『ん。いーこ♪
ご褒美は落ち着いたらね』
「ん(コクッ」
さて、依頼人と
ご対面ー。
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