◆-Ⅰ-◇

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アヤと別れて 10分位経ったかな? そろそろ来る。 ふふっ楽しみだ ……お。来た来た♪ 遠目だけど見える 茶色っぽい髪 セミロングくらいの長さ 眼鏡は掛けてないけど 顔ここからじゃ はっきりよく見えないや …残念 けどインテリっぽい(笑) およ?きょろきょろしてる 誰か探してんのかな ……あぁ俺か(笑 面白いからもうちょっと 放置してよーっと← しっかしまぁ… レインの言った通りの奴が 来たなぁ 優等生っぽいし エセ紳士っぽいし 如何にも副会長ですみたいな 此処ってさ、調べたら レイン曰く"王道" らしいのよ めっちゃ騒いでたし 俺が行くって言ったら 目輝かせて可愛かったなぁ 子犬みたいで …んで、今日受ける依頼の 内容は大雑把に聞いてて それを早く完了させるには この"王道学園"の "王道学生"ってのを 丸めてった方が 早いんだってー でも俺はそっちの知識 皆無だし そこでとーじょーすんのが 腐った男子 所謂"腐男子"って奴 レインは相当腐ってるね それで手を貸して もらう代わりに レインが出したミッションを コンプリートしなきゃ いけない訳よ ちゃっかりしてるっしょ? 俺はそれを承諾して 交渉成立。 それで受け取ったのが 黒い手帳 『…ふふっ黒革の手帳ww』 「?…誰か居るんですか?」 あっは。声に出てたw しゃーないなぁ 観察終わりっ 門の下でいまだきょろつく 副会長(仮)を見下ろして 笑みを称えながら 俺は門の上から 飛び降りた
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