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やべ、楽しくて
口元が緩む
副会ちょーサンは
気付いてないから不思議そうに
俺を
見てる
だってフード被ってるから
顔見えてないし
手を伸ばせば届く範囲に
いる副会ちょーサンと
もっと距離を詰める
綺麗に整った女に見えなくはない和風美人な顔
身長は俺より少し低い位だから顔は近くにあって少し屈めば唇が触れる
チュッ
軽く唇を重ねリップ音を立てて離せば
副会ちょーは
状況についていけないらしくポカン状態
べっぴんさんは
呆気にとられた顔も絵になるーぅ
そろそろ気付かせて
あげようかな、と
副会ちょーを見つめてニコリと笑う。
まぁ口元が見える位だけど
するとみるみる赤くなってってパクパクと口を開けたり閉じたり…金魚みてぇ。
「…~ッ!!?な、なっ何っ」
おーおー動揺してる
つか、
アンタも王道にしたんじゃないの?聞いてたのと違うじゃん
レインによると
「副会ちょーはねぇ
王道転校生に~
嘘臭い笑顔を指摘されて
気に入りましたって
キスするんだよ~」
とか言ってたんだけど?
まぁいいや
俺個人ではそういう反応好きだし
『何ってキス。フレンチの方の
あ、ディープが良かった?希望ならもっかいするけど』
「ッ~貴方は…っ」
『やっぱいいわ』
「…は?」
『あんた、そっちの顔のが自然。可愛いべっぴんさんだ
変に貼り付けた偽りの仮面より俺はそっちのあんたが好きだよ』
「……っ」
副会ちょーサン
それ以上真っ赤になったら
タコだぞ。タコ
こう言う会話は慣れないのか
真っ赤っかなまんま
視線を游がせてるのが
分かる
そろ~っと顔を覗き込んだら
目が合った
気がした
すると副会ちょーの手が
俺の方に伸びてきて
無意識なんだろう
俺が被ってたフードを
取り去った
鎖骨辺りまで伸びた
俺の髪は風に煽られ
頬を擽る
初めて顔を合わせた形の
俺と副会ちょー
あ。ちなみに表選んでたら王道っぽくアンタの笑顔嘘臭いぜ★キラッ
っていくつもりだったよ?
さてさて
反応は?
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