二の刻み 少女と呪われた村

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北斗はまず逃げることにした。アウトドア派な彼は、こんな足元おぼつかない警官に負けることはないだろうと思っていた。そう。あくまで思っていた。できる訳がないのだ。そんなこと。相手は銃で武装しており、しかも本職だ。ならば、逃げることなどまずできない。 大きな爆発音が響き、北斗は倒れ込む。更に背中に何発もの銃弾を打ち込まれる。その回数は計7回。それは、彼の名に相応しく、北斗七星の形に並んでいた。 彼の意識は、そこで途絶えた・・・・・・。 これが、七瀬北斗の便竜村一日目。夕方から深夜にかけての出来事である。 アーカイブ No,01 生徒手帳 七瀬北斗 生年月日 1993年5月28日 学年 3 学級 牛頭 出席番号 11 県内のミッション制高校へ通う男子生徒。表紙中央で剣型スコップを持っている少年。趣味はテレビゲームとオカルト関係の話題。アーチェリー部所属だが本人はチャンバラの方が好きらしい。女性の化粧と酒とタバコの臭いが嫌いで、鯖の水煮と玄米茶ともやしサラダが好物。ぼんやりしているように見え、決して他者に流されない心を持つ。が、自分の意見を持っているかは微妙なところ。自由にバイクに乗るのが好き。 座右の銘は『求め、探し、門を叩く』。聖書の同様の言葉によるものである。
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