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ようやく放課後になった。
今日は3限目しか授業がなく午前中までには終わった。
家に帰れば、妹が待っている。
まぁ、日頃の感謝を込めて何か買って帰ってみようか。
でも何が好きか分からない…。
やっぱり聞いてから買おう。
俺は決意を新たに学校を出た。
が、いきなり肩を叩かれ振り返った。
「千秋!」
やつに見つかるまいと早々に教室を出て、歩いていたが妹の事を考えているうちに足が止まっていた…。
いつも人懐っこい笑顔を向けてくるのに、今はなんだか険しく、息が荒い。
武長は俺の手を帰り道とは逆の方向に引っ張っていく。
走りながらこう言った。
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