サイド7

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「良かった・・・目が覚めたのね。さ、ここは危ないわ。急いで向こうのシェルターへ。」 セイラさんに言われるがままその後を追おうとした。 その時! 俺の脳裏に、ザクに襲われ機体を捨てて逃げるパイロットの映像が閃いた! いけない! 俺は、気付けば足の向く方向へセイラさんが止めるのも聞かずに駆け出して行った。 あのザクがここに来れば間違いなくサイド7が無くなっちゃう・・・。 俺は、漠然とだがそう感じ取る事が出来た。 俺は、目の前の乗り捨てられたMSを見上げる。 RX78-1 プロトタイプガンダム(以後プロトガンダムと呼称) 本来の歴史には登場しない筈の機体、そして目の前には先ほど見た二機のザク以外のもう一機のザク。 もうやる事は分かっていた。 俺はハッチが開いたままのコクピットに座る。 「マニュアルがある筈だ・・・。」 俺が自分の足元にそれを見つけ、手を伸ばそうとしたその時・・・。 頭に何かが声と一緒に流れこんでくる。 ・・・うっ、この声は、何だ? でもこれで・・・。 俺は足元のマニュアルから再び視線を正面に向け、落ち着いてプロトガンダムを起動させて行く・・・。
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