サイド7

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ザクがヒートホーク片手にこちらへゆっくりと近づいてくる。 「間に合うか、よし行くぞ・・・。」 沈黙していたプロトガンダムが動き出す。 それを見たザクのパイロットは、 「あ、あのMS、あれだけザクマシンガンをくらってまだ動けるのか。ば、化け物めええ!」 そう叫びながら、ヒートホークを振り上げ、こちらに迫ってくる! ヒートホークが振り下ろされる刹那、俺は機体にスウェーバックをかけ、攻撃をかわした。 その瞬間、背中のランドセルからビームサーベルを引き抜き、相手のMSが空立ちになったのを見計らって、コクピットに向かって、思い切りビームサーベルを突き刺す! 「シャ、シャア少佐、ぐがあああああ!」 パイロットの断末魔! 俺には相手のパイロットの死の瞬間が見えた! 思わず手で顔を覆うが、このビジョンは脳裏に焼き付いたまま消えてくれない。 「こうするしか無かった・・・。でも、やっぱり気持ちの良い物じゃないな・・・。」  ザクを撃破してそんな事を思いながら、俺はしばし呆然としていた。  が、やがて先程のMS戦闘が終わっているであろう俺が最初にいた場所に向かった。 これからどうなって行くのか、自分がした事によってこれから自分自身に起こる事、俺にはそれがしっかり認識出来ていた・・・。
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