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ザクがヒートホーク片手にこちらへゆっくりと近づいてくる。
「間に合うか、よし行くぞ・・・。」
沈黙していたプロトガンダムが動き出す。
それを見たザクのパイロットは、
「あ、あのMS、あれだけザクマシンガンをくらってまだ動けるのか。ば、化け物めええ!」
そう叫びながら、ヒートホークを振り上げ、こちらに迫ってくる!
ヒートホークが振り下ろされる刹那、俺は機体にスウェーバックをかけ、攻撃をかわした。
その瞬間、背中のランドセルからビームサーベルを引き抜き、相手のMSが空立ちになったのを見計らって、コクピットに向かって、思い切りビームサーベルを突き刺す!
「シャ、シャア少佐、ぐがあああああ!」
パイロットの断末魔!
俺には相手のパイロットの死の瞬間が見えた!
思わず手で顔を覆うが、このビジョンは脳裏に焼き付いたまま消えてくれない。
「こうするしか無かった・・・。でも、やっぱり気持ちの良い物じゃないな・・・。」
ザクを撃破してそんな事を思いながら、俺はしばし呆然としていた。
が、やがて先程のMS戦闘が終わっているであろう俺が最初にいた場所に向かった。
これからどうなって行くのか、自分がした事によってこれから自分自身に起こる事、俺にはそれがしっかり認識出来ていた・・・。
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