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「あのね、友達から紹介してもらったんだけど、 それがもう… めっちゃ私の好みで… よく言うビンゴって感じ? なんか運命感じちゃった!」 相当きちゃってますね佳奈さん… 「…それで?…どんな感じの人なの?」 私は、その先が早く聞きたくて佳奈の口が開くのを焦れったく待っていた。 「あっ…ごめんごめん 名前は井上隆也(イノウエ タカヤ)君 歳は、同級生 職業は牧場に勤めてるらしい…」 「ぼっ…ぼくじょう?」 私は、目をまんまるくして聞き返した。 「うん!牧場…」 平然として答える佳奈… 牧場ってどんな仕事なんだろう? 良くテレビに出てくる光景を思い浮かべて… 馬に乗ったカーボーイ風の人を連想して私は聞いてみた。 「ねぇ…彼氏ってカーボーイなの?」 「…」 佳奈は一旦絶句して、 ぷはっ…はははは…と吹き出した。 「もう!美樹ったらやめてよ… そんなわけないじゃない… 真顔で聞くのやめてくれる?…クックッ…」 余程、壺にハマったらしく涙流しながら笑ってる… そんなに、笑わなくても… マジにカッコいいかもって思ったのに… 笑いすぎだし… 私は、プクッと頬を膨らまして佳奈に言った…
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