第1章:終わりは始まり

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確かに聞いたことがある。 オッドアイは遺伝の病気が多い、と。 そして悩む彼女に気付けず、自分だけ浮かれていたのが情けなくなった。 さっきまでのジョンを噛みちぎってしまいたい。 しかし、思い悩む彼女になんと声を掛けたら良いものか判らなかった。 そんなこと気にするな? ――『そんなこと』なんかではない。 大丈夫だよ? ――どこにそんな保障がある。 結局、ジョンはなにも言えず、ただ彼女に寄り添うだけだった。
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