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リリーローズがジョンと暮らしはじめて、いくらかが経った。
前の“リリーローズ”のように密接な間柄になることは無かったけれど、彼がたまに目を細めた時は対処に困る。
彼女とリリーローズを重ねているから。
その時、そのままにしておいた方が良いのか、現実ではないから覚ましてあげた方が良いのか判らなかった。
そんなある日のことだった。
ジョンは食べ飽きたからからと、ネズミではなく小鳥を捕まえてきた。
それをぺろりと食べ終え、一息ついていたら目の前の光景が一瞬にして変わったのだ。
周りの古ぼけた住みかではなくたくさんの木々が生い茂っている。
「ジョン……!」
いくら見回してもぶち模様の姿はない。
リリーローズは恐怖で身体がすくんだ。
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