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「つかぬ事をお伺いしますがアルバイト経験はありますか?」
「ないです! だから今悩んでるんです!」
「部活には入っていますか?」
「帰宅部です!」
「無所属という意味ですね。つまり貴方には時間がたくさんあるわけで」
「俺を暇人って言いたいんですか?」
だけど次の瞬間、イケメンスーツの口から飛び出したのは俺が今までずっと望んでいた言葉だった。
「そんな怒らないで下さい。私は貴方のような方を求めていたんです。貴方さえ良ければうちで働いて頂きたいのです」
「はっ…?」
はいぃぃぃいい!?
このタイミングで採用!?
ん?
採用――ということは。
ついに俺にも機会が訪れたんだな!
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