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「拓人おかえり。今日は晩ご飯栗ごはんにしたよ、拓人好きでしょ」
由依はそう言うと、俺をキッチンへ引っ張り、ジャーを開ける。
出来たての栗ごはんの優しい香りがたち、俺は栗をひとつつまみ取り口に入れる。
俺が食べる姿を由依は嬉しそうに見つめていた。
結婚してから毎日、食卓には俺の好物が並ぶ
母さんの準備って……この事?
俺の事、由依に色々教えてくれてた?
由依と一緒にいて不便に感じる事は一度もない。
まるで母と一緒にいるみたいな錯覚さえおこしそうなほど…
「由依と結婚して本当に良かったよ。ありがとな由依」
俺の言葉に由依は嬉しそうに微笑むと、小さな声で呟いた
『拓人の為なら、何でもしてあげる』
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