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家康(……はぅッ!!しまった、少し金をやり過ぎたかな……)
だがそこは倹約家の家康、金の無駄遣いは良くない、と途中でそれ以上投げるのを思い止まった。
タンハン「……あれ、上様?もう金を投げないんッスか?」
家康「う、うん。全部金を投げ尽くしたから、今日はこれまで。下がってよいぞ」
正信「……………」
(ニヤリ)
しかし本多正信は、その場から立ち去ろうとしていた家康の手に、まだ金が入った袋がある事に気付いていた。
そして正信、たんはんの耳元にコッソリと悪魔の囁きを……。
正信「……上様の袋の中には、まだ黄金が残っておるぞ。
たんはん、上様を追跡して全部貰っちゃえ!!!!」
タンハン「……!?しょ、承知!!待って上様~~~!!!!」
たんはんが家康を追い掛け始めると、それに気付いた家康も猛然と駆け出した。
ここに、家康とたんはんの壮絶なデス・レースが始まったのだった。
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