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豊臣秀吉の養女で、後に宇喜多秀家の妻になる豪姫。
秀吉は豪姫を大変可愛がっていたのだが……。
ある時、豪姫は言動に異常をきたし、『狐憑き』になってしまった。
要するに、狐に取り憑かれてしまったらしい。
可愛い可愛い豪姫がそんな状態になって、秀吉は気が気ではない。
秀吉「狐め、ワシの可愛い豪に取り憑きおって、一体どうすれば…。
……ん、待てよ?狐……?」
秀吉はある考えにたどり着いた。
狐と言えば、御稲荷様の事。
そして全国の稲荷神社の総本山が伏見稲荷大社である。
秀吉「……そうか!!三成、三成を呼べい!!!!」
それからしばらくして、伏見稲荷大社に書状が届いた。
贈り主はもちろん秀吉である。
書状にはこう書かれていた。
『伏見稲荷大社へ
我が愛娘、豪に狐が憑いた。
これは全国の狐の元締めである伏見稲荷の管理不行き届きである!!
万が一、豪が狐のせいで死ぬような事があれば、全国の稲荷神社をことごとく取り潰す。
また全国の大名に命じて、日本中の狐という狐を狩り尽くし
絶 滅 さ せ て や る
から、そう心得よ!!
秀吉』
伏見稲荷『……え?オレに言われても……』
困った伏見稲荷大社だったが、しばらくすると豪の容態も回復し、事なきを得たのだった。
……もしかすると、日本中の狐は絶滅していたかも知れない。
それが秀吉クオリティ。
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