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初めは一通のはがきだった。
「ooさんの訃報、ご愁傷様です。お祝いいたします」
それは親族と一部関係者しか知らないはずのおばあちゃんの死に対するはがきだった。
お祝いするって不謹慎な人もいたもんだなと思いながらそのはがきは捨てた。
それから毎日はがきは来た。
私の日常を事細かに記したものだった。もちろん差出人は不明。
日に日に気色悪いな、という思いと怖いという思いが交錯するようになった。
そんなある日、学校の帰り道、今日は気分を変えて違う道を通ろうと思い、薄暗い裏道を歩いて下校していた。
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