ギャルゲーでも彼女を作ります

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「わかった。なら名前を決めるわ! 名前は『えいひこ』!」 その発表にお互いが歓声を上げて、勝利を確信する。 「よっしゃ! ほら英悟! お前のエロ本を渡せ!」 「何言ってるんだ! そっちが渡せよ……て」 一つの違和感に気づいた。 見れば晴彦も違和感に気づいたようで、 「えいひこって誰だ?」 「英悟と晴彦を足して二で割っただけ。これで仲良くできるでしょ?」 「なん……だと!」 「あ、やっぱり適当過ぎたかな?」 彩子が苦い顔をしてやってしまった感を出していた。 お互いに顔を見合わせる。 どうやら気持ちは同じのようだ。 だから全力で答える事にする。 「「かっこえぇぇぇえええ!!」」 「え?」 「かっこいい! やばいよえいひこ! 何だよ英悟って、糞じゃないか!?」 「そこまで!? 自分の名前否定する程!?」 「あぁ!! くそぉ! 俺の名前変えられたらなぁ! 壊威火虚(えいひこ)って!!」 「夜露死苦(よろしく)的になってるよ!? 違和感と無理やり感ありまくり!」 彩子が全力でツッコミしているようだが俺たちは気にしない。 握手をして結果に満足していた。 「決まったな!」 「うん! ありがとう彩子! こういう時”は”役に立つね!!」 「何でそこにアクセント付けるのよー!!」 こうして僕たちの始める名前が決定した!
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