ギャルゲーでも彼女を作ります

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★ 「で、友情を深めたのはいいけどぉ!?」 次の日。 せっかくなので彩子にこの友情劇を伝えようとした。 そう、しただけだった。 でも僕はマウントを取られて殴られそうになっている。 因みに晴彦はゴミ箱に頭から突っ込まれて動いていない。 「私の事なんて言ったのかな? 粗暴? 暴力的ぃ?」 ははは、ここからだと笑顔が陰って怖いですよ彩子さま……。 「因みに後厄介者も――――痛い! 痛い! 暴力反対!!」 昨日ぶった頬を殴るなんて! 何でこんな事されないといけないんだ! ヒドすぎる!! 何発か殴られた後、ようやく彩子が立ち上がって僕を開放してくれた。 「はぁ……少しすっきりした」 「くそ、何で俺達がこんな目に……」 「全くだよ……」 お互い痛い箇所をかばいながら先程喋っていたポジション……というより自分たちの席に戻る。 「で、あなた達は何でそんな話をしてきた訳? わざわざ殴られに来た訳じゃないよね?」 「当たり前だ! 俺達は深~い深~い悩みがあったんだよ!」 「そうそう! 結局キャラクターが決められなくて困っているという、この深~い悩みに!」 「毎度毎度浅すぎる悩み……」 「なんだと!? 謝れ! 全国のギャルゲファンに謝れ!!」 「……はぁ」 明らかに僕達を馬鹿にしたため息を付いている彩子。 なんて罪深いやつだ! 今度靴に飴玉仕込んでやる!!
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