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「英悟の部屋も変わって無いね」
彩子が僕の部屋に入ってきてのセリフがそれだった。
「そりゃあね。変えた所で意味ないと思ってるし」
「どうせエロ本の隠し場所変えるのが面倒くさいだけしょ?」
「もちろん」
「……そこは否定してよ」
「出来たぞ! 準備!」
準備が出来たので、僕達は早速始めようとする……が、
「ちょっと待って、先に説明書を読ませて」
いきなりソフトカバーを取り出して、説明書を読みだそうとした。
「何でそんなの読むの?」
「キャラクターとかの特徴やゲームの進め方を知るため……てあなた達読んでないの!?」
「「もち!!」」
「バカしかいない!」
彩子はペラペラとめくって僕らにキャラクター説明の部分を見せてくれた。
「こいうところには生い立ちや性格が簡単に書かれているのよ! それから選ぶのがギャルゲのやり方の一つなの!」
「しかし、なぁ?」
「リアルに説明書ってないじゃん。だったら読まず、そのキャラクターを解析するのが基本じゃない?」
「それ言ったら説明書書いてる人が泣いちゃうよ!」
と言われても説明書に頼っては簡単になりそうな気がしてならないのは事実だ。
「あなた達みたいに困ってる時はこうやって説明書から選ぶのも必要なの!」
「なるほどな」
説明書に書かれている中身を確認してみる。
一分ぐらい見た後、思った事を正直に言った。
「映像よりこっちのほうがバスト大きい気がする」
「いや、ヒップも強調されているぞ」
「そこしか見てないの!?」
そりゃもちろん。
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