ギャルゲーでも彼女を作ります

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★ 「大丈夫か? 英悟?」 「……本気で頬を殴られた。僕の頬は彼女のキスのために清潔にしておいたのに……!!」 赤くはれ上がった頬をさすりながらPS2.5の起動準備をする僕。 今自分の家にいるのは僕と晴彦だけ。両親は仕事だし、妹は今は部活で忙しいようだ。 普段は気にしないがこんな時にはありがたい。 多分発狂した声でうるさくなるだろうしね。 「しかしお前の部屋も変わり映えしないな。少しは模様替えしたらどうだ?」 「そんな事しても意味ないでしょ? それに今隠しているエロ本の場所。本棚とベットの間に挟まれた隙間に置いてある電気ストーブのヒーターの場所なんだ。ここが絶妙で気に入ってるから変えたくない」 「流石! エロ本基準に部屋模様を決めるその精神。お前にしか出来ないな!」 「ふ、当たり前だよ。人の行動は常に欲で動いているからね! 僕の場合は性欲ってだけ」 「感動した!」 その時、PS2.5の反応が起きてオープニングが流れ出した。 さてギャルゲーをするのは初めてだ。 いかがなものかと、ツインテールの子、眼鏡っ子、ボーイッシュな子、保険の先生など色々なキャラクターを見て思った事。 「僕、二次元ってジャンルを見つけちゃったよ……」 これが世に言う神のお告げってやつなのだろうか。 「リアルは捨ててこちらへGO!」、て聞こえるような気がしてならない。
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