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「大丈夫か? 英悟?」
「……本気で頬を殴られた。僕の頬は彼女のキスのために清潔にしておいたのに……!!」
赤くはれ上がった頬をさすりながらPS2.5の起動準備をする僕。
今自分の家にいるのは僕と晴彦だけ。両親は仕事だし、妹は今は部活で忙しいようだ。
普段は気にしないがこんな時にはありがたい。
多分発狂した声でうるさくなるだろうしね。
「しかしお前の部屋も変わり映えしないな。少しは模様替えしたらどうだ?」
「そんな事しても意味ないでしょ? それに今隠しているエロ本の場所。本棚とベットの間に挟まれた隙間に置いてある電気ストーブのヒーターの場所なんだ。ここが絶妙で気に入ってるから変えたくない」
「流石! エロ本基準に部屋模様を決めるその精神。お前にしか出来ないな!」
「ふ、当たり前だよ。人の行動は常に欲で動いているからね! 僕の場合は性欲ってだけ」
「感動した!」
その時、PS2.5の反応が起きてオープニングが流れ出した。
さてギャルゲーをするのは初めてだ。
いかがなものかと、ツインテールの子、眼鏡っ子、ボーイッシュな子、保険の先生など色々なキャラクターを見て思った事。
「僕、二次元ってジャンルを見つけちゃったよ……」
これが世に言う神のお告げってやつなのだろうか。
「リアルは捨ててこちらへGO!」、て聞こえるような気がしてならない。
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